はじめに

こんにちは、ライターのらりるれろです。突然ですがみなさん、本は読んでますか?

え?読まなきゃいけないのはわかっているんだけれど、どうしても読書が苦手でしょうがないって?

わかります。ずーっと文字を追うと疲れてきて眠くなりますよね。すごくよくわかります。

ですが、読書するときに必ずしもずっと文字を追いかける必要はないと言ったらどうでしょうか?

「え、そんな読書ってあるの?」と思った方はぜひこの記事を読んでみてください。この記事で紹介する速読術を使えば、30分で1冊読めるようになります。実際私は、大体30分で1冊(250ページくらい)読んで、このサイトで書評を書いています。

読書をしたいけれど時間がない、やる気が出ないという方はぜひ見てみてくださいね。

速読の意味・効果

具体的な速読術を紹介する前に、まずは速読の意味や効果について説明しておきましょう。

さてみなさんに質問です。そもそも読書とは何でしょうか

「本を読むこと!」……半分正解ですが、半分間違っています。確かに字義通りに考えれば読書とは本を読むことなのですが、本を読むのはあくまで手段に過ぎません。私たちが読書を通じて成し遂げたいことは、「本に書いてある情報を吸収する」ということであるはずです。

ですから、読書とは本の中の情報を得る行為であると言えます。極端に言えば、本を読まずとも読書という行為は達成できます。Wikipediaや書評サイトで、その本に関する情報を集めればいいのですから。

しかし、インターネットに転がっている情報が本当に自分のためになるとは限りません。自分の感性・知性に合った情報を本から入手するためには、やはり自分で本を読まねばならないのです。

とは言え、忙しい私たちが読書に割ける時間は限られています。そこで速読術が役にたつというわけです。

本を速く読めるようになると、手っ取り早く自分の知りたい情報を入手できます。しかも本はネットの情報よりは信頼性が高いですから、より有益な情報を短時間で得られるわけです。

有益な情報を適宜スピーディに得られるようになれば、無駄に悩むことも減りますし、いろいろなことに自信を持って挑戦できるようになります

速読は人生を変えてくれます。読書が好きな方も嫌いな方も、身につけて損はありませんよ。

初心者のための速読のコツ

速読の意味や効果について説明できたところで、具体的な速読のコツをご紹介しましょう。

以下で紹介することはいずれも基本的なことで、初心者でも簡単にできることばかりです。肩の力を抜いて、一つずつ実践してみてくださいね。

初心者のための速読のコツ1:読む前にすること

速読は本を実際に読む前から始まっています。まずは実際に本を読み始める前にすべき4つのことを紹介します。

初心者のための速読のコツ1.1:タイトル・帯・目次に目を通す

まずは本を手にとって、タイトルと帯、目次に目を通しましょう。タイトルや帯はその本のテーマを表していますし、目次はその本の構成を表現しています。

ですので、タイトル・帯・目次の内容だけ押さえておけば、その本のテーマと構成は把握できます。本のテーマと構成は一番大切な部分ですので、まずはここを押さえましょう。

もちろん、本のテーマや構成の意味について深く考える必要はありません。「ふーん、こんな本なんだ」ってことさえ分かれば十分です。

初心者のための速読のコツ1.2:パラパラ読む

本のテーマと構成が理解できたら、とりあえずその本をパラパラ読んでみましょう10秒〜30秒くらいで結構です。気になった文章があればメモしておけばいいですが、なくても別に構いません。

「パラ読み」で重要なのはその本の雰囲気を掴むことです。特に文体や口調ですね。文体や口調からその本の雰囲気が分かれば、本の内容が頭に入りやすくなります。本屋で立ち読みする感覚で、サクッとパラ読みしましょう。

初心者のための速読のコツ1.3:わからない表現を見つける

ざっと読む本の雰囲気と概略が掴めたら、表紙・帯・目次に出てきた言葉の中で意味がよくわからない表現をいくつか見つけてみてください

といっても難しいと思うので、具体例をお見せします。以下の写真は、マルクス=ガブリエルという哲学者の著書である『なぜ世界は存在しないのか』(清水一浩訳、講談社、2018年)の目次です。

「存在するとはどのようなことか」、「なぜ世界は存在しないのか」……?何やらよくわからないことが書かれてありますね。ここでいう「存在」や「世界」というのは一体何を意味しているのか、という疑問が浮かんできました。

本の中の「よくわからない表現」は、要するに一見して意味がわからない表現のことです。慣れれば割と簡単に見つけられるので、練習しましょう。

初心者のための速読のコツ1.4:読む目的を1つ決める

本の表紙・帯・目次から「よくわからない表現」を見つけられたら、その中で一番意味不明なものを選んでください。その一番意味不明な表現について理解することが、本を読む目的になります。

本を読むことの目的は情報を得ることですが、情報を得るためには何らかの目的が必要になります。「自分はなぜこの本を読むのか」という目的がなければ、ただ漫然と本の字面を追うことになってしまいますからね。

「最初に本を見たときに疑問に思ったことを理解できるように本を読むんだ」と決めておけば、目的に悩むことなく能動的に情報を入手できます。ぜひやってみてください。

初心者のための速読のコツ2:読むときにすること

本を読む目的がはっきりしたところで、実際に本を読んでいきましょう。以下では、本の中でゆっくり読むべき箇所と、読むスピードを上げる3つのポイントをご紹介します。

初心者のための速読のコツ2.1:「はじめに」はゆっくり読む

「速読」と言っておいてなんですが、「はじめに」の部分はゆっくり読みましょう

本の著者は、書き出しに命を賭けています。大体の人は冒頭から本を読むのですから、書き出しに魅力がない本は読まれません。

ですから、本の書き出しには、その本の主要な内容はもちろん、著者の価値観や思想までもが詰め込まれています。書き出しをじっくり読むことによって、本の概略や著者の性格がなんとなく理解できるのです

千里の道も一歩からということで、まずは焦らず著者の言うことに耳を傾けましょう。

初心者のための速読のコツ2.2:頻出する表現を見つける

「はじめに」を読み終わったら、徐々に読むスピードを上げていきましょう。といっても、無理に早める必要はありません。以下で取り上げる3つのことを意識すれば、自ずと読むスピードは早くなります。

読書スピードを上げる1つ目のポイントが、頻出表現を見つけることです。

「はじめに」を読む中で、何回も登場する表現が1つか2つはあったはずです。そういう頻出表現には注意を払うようにしましょう。著者がその表現を何度も使うということは、それだけ重要な意味を持っているということなのですから。

頻出表現を見つけて、それを意識して読む。これだけで結構スラスラ読めるようになるものです。

初心者のための速読のコツ2.3:本の構成を見ながら読む

読書スピードを上げる2つ目のポイントは、本の構成を見ながら読むことです。

集中していると、どうしても目の前の字面ばかりを見てしまいがちですが、目次で示されていた本の構成を忘れてはいけません。本の中の一言一句は、本全体の構成の中で意味を持っているのですから。

初心者のための速読のコツ2.4:頭の中での音読をやめる

読書スピードを上げる3つ目のコツは、頭の中での音読をやめることです。

本を読むのが遅い人は、無意識に文字を音声として読んでいる傾向があります。言語情報は聴覚より視覚の方が早く処理できるのですから、文字はあくまで文字として読むべきなのです。

といっても、癖になっているとなかなか直しづらいですよね。そこで意識して欲しいのが、漢字や太字・赤字に意識を集中させるということです。

漢字は、少ない文字数で重要な情報を表す機能を持っていますし、太字や赤字は著者が特に強調したい部分になっています。ですので、漢字・太字・赤字に注目するだけで、重要な情報の大半を吸収できるのです。

それに、漢字・太字・赤字だけに注目すれば、テクストの音としてのリズムが遮断され、頭の中で音読できなくなり、文字を文字として読むことができるようになります。

頭の中に流れる音声を遮断するだけで、結構読むスピードは変わってきます。ぜひやみてください。

初心者のための速読のコツ3:読んだ後にすること

読んだ内容を忘れないためには、読書後の行動が大切になります。ここでは、本を一度読んだ後にすべき3つのことを紹介します。

初心者のための速読のコツ3.1:30字以内で要約する

本をざっと読み終わったら、30字以内でその本の要約を作ってみましょう。覚えやすいように、キャッチコピー風にするのがいいです。

例えば、この↓『なぜ世界は存在しないのか』なら、

「世界は存在しないが、世界以外の全ては存在する」と要約できます。

要約を短文で作っておくと、読了後時間が経っても読んだ本の内容をざっくり思い出せるようになります。コピーライターになったつもりで、かっこいいコピーを考えてみてくださいね。

初心者のための速読のコツ3.2:わからない部分を確認する

本の要約を作ったら、改めて本の内容について疑問に思うことはないか確認しましょう

私は、『なぜ世界は存在しないのか』という本に「世界は存在しないが、世界以外の全ては存在する」という要約をつけたわけですが、ここで改めて「存在するとは何か?」と問い直すことができます。

浮かんできた疑問に対して全て回答できれば、その本を再読する必要はないでしょう。しかしなかなかそう上手くはいきません。大抵は、疑問に思う箇所が数カ所残るはずです。

初心者のための速読のコツ3.3:目的を変えて読み直す

改めて疑問に思う箇所が数カ所出てきたら、読む前にやったのと同じように、その中から一番意味がわからない箇所を見つけましょう。その箇所について理解することが、次にその本を読むときの目的になります。

もちろん時間がなければ、その本を再読するのは一旦保留にしておいて構いません。本のいいところは、気が向いたときにいつでも手を伸ばせるところです。その本を読みたくなったときに、読む目的が思い出せればそれでいいのです。

「目的を忘れてしまいそうだ」という人は、表紙の裏にでもメモしておくといいのかもしれませんね

初心者が速読しやすいおすすめの哲学書

補足として、「速読したいけれどいい本が見つからない!」という人のために、速読しやすい哲学書を5点リストアップしました。

普通なら時間をかけても読めないような哲学書も、この記事で扱った速読のコツを身につければスラスラ読めるようになります。ぜひ挑戦してみてください。

  • 東浩紀著『ゲンロン0 観光客の哲学』、ゲンロン、2017年
  • シェリー=ケーガン著:柴田裕之訳『「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版』、文響社、2019年
  • 千葉雅也著『勉強の哲学 来たるべきバカのために』、文藝春秋、2017年
  • マルクス=ガブリエル著:清水一浩訳『なぜ世界は存在しないのか』、講談社、2018年

(本書については、以下の記事で詳しく解説してあるので、よければご覧ください)

  • マルクス=ガブリエル著:姫田多佳子訳『「私」は脳ではない』、講談社、2019年

おわりに

いかがでしたか?

この記事では、初心者でもできる速読のコツについて、できるだけ具体的に解説しました。

この記事で紹介したのはあくまで基本的なことに過ぎません。読者のみなさんが私の読書スピードを超えて、1日に10冊や20冊読めるようになるためには、みなさん自身が自分なりの速読のコツを身につける必要があります。

自分なりの速読のコツは、自分でたくさん本を読む中で見つけていくほかありません。自分のペースで、少しずつ読む量を増やしていきましょう。

それでは、頑張ってみてくださいね!!


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