大学1年生の春学期(前期)におすすめの哲学書、3冊選びました!

大学1年生の春学期(前期)をお過ごしのみなさん、新生活にはもう慣れましたか?

大学の講義は自主的に勉強しなければならない部分も多く、時間に追われている方も多くいることでしょう。

でもせっかく大学生になったのだし、哲学書みたいな高尚な本読んで、日々の生活に生かしたいですよね。

そんなみなさんのために、この記事では短時間で読めて、しかも実践的な哲学書を3冊選びました!お時間のあるときにどうぞ!

大学1年生の春学期(前期)におすすめの哲学書3選

以下では、3冊の哲学書の概要を示し、それぞれの内容の中で実生活に生かせるポイントをご紹介します。それぞれの哲学書のレビューも併せて読んでみてくださいね!

大学1年生の春学期(前期)におすすめの哲学書①:『論理哲学論考』

最初に紹介したいのは、ルートヴィッヒ=ヴィトゲンシュタインの『論理哲学論考』です。本書の紹介記事は以下からご覧になれます。

『論理哲学論考』要旨・要約、感想とレビュー

『論理哲学論考』の概要

『論理哲学論考』は、ウィーンの哲学者ルートヴィッヒ=ヴィトゲンシュタインが29歳のとき(1918年)に完成させた哲学書です。

普通の哲学書と違って、7つの大命題をトップに据えて、それを注釈する多数の小命題が並ぶという構成になっています。例えば命題1「世界は、そうであることの全てである」(本書、p6)は、命題1.1、1.1.1、1.1.2、1.1.3、1.2、1.2.1によって注釈されています。案外、哲学書に慣れていない人の方が読みやすいのかもしれません。

大命題は、基本的なことから順に並んでいます。命題1から始まって、ときに数式や論理記号を使いながら緻密な議論が展開され、最後の命題7「語ることができない問題については、沈黙するしかない」をもって議論が完結します。

この結論をもって、「語ることができる問題とそうでない問題を区別する」という哲学の役割は終わったとヴィトゲンシュタインは考え、哲学から離れる決意をしました(後で戻ってくるんですけどね)。

『論理哲学論考』の実践ポイント

『論理哲学論考』の実践ポイントはなんと言っても、考えて結論が出る問題とそうでない問題とを区別する術を理解できる点にあります。

生きていれば人間はいろんな悩みを背負うものですが、その中には考えても結論が出ない問題がたくさんあるはずです。もちろん、結論が出ない問題も考える必要はあります。しかし、「この問題には結論が出ないのだ」ということを念頭において考えるだけで、心の負担は軽くなるはずです。

慣れない大学生活で不安なことも多いでしょうが、悩んだらまずは考えて結論が出るかどうかで問題を区別するところから始めてみましょう!

大学1年生の春学期(前期)におすすめの哲学書②:『ラッセル 幸福論』

次に紹介するのは、バートランド=ラッセルの『ラッセル 幸福論』です。本書についての詳細は以下の記事をご参照ください。

『ラッセル 幸福論』の要旨・要約、感想とレビュー

『ラッセル 幸福論』の概要

本書の著者バートランド=ラッセルは、実はヴィトゲンシュタインの論理学の先達に当たります。ラッセルは、厳密な論理学者であると同時に、本書を読めば分かるとおり人々の幸福を願う思想家でもあったのです。多才な人だったんですね。

そんなラッセルですが、彼は研究の傍で妻とともに私立学校の経営にも携わり、教育者として活躍していたそうです。本書は、その教育の実践の中で生まれたと言われています。実際、本書はいい意味で哲学書らしくなく、わかりやすい言葉遣いの中で彼の豊富な経験に基づいた幸福へのアドバイスがちりばめられています。

哲学に馴染みがない人にもわかりやすい思想書であると言えるでしょう。

『ラッセル 幸福論』の実践ポイント

ラッセルの具体的な経験に根ざした本書は、どこから読んでもすぐ実生活に生かせます。

例えば、あなたが今疲れに悩んでいるとしましょう。そんなあなたが開くべき箇所は、75ページから始まる「疲れ」の章です。15ページしかないので、短時間で読みきれます。この章を読むだけで、人間の疲労の根本的な原因がわかるでしょう。

疲労の原因がわかってすっきりしたら、157ページから始まる「幸福はそれでも可能か」の章をご覧ください。人を幸福へと導くエッセンスが、厳密な論理を重んじる哲学者の口から軽やかに語られます。この章以下を読めば、今自分に何が必要なのかがぼんやりと見えてくるでしょう。

もちろん、本書に書かれてあるのはあくまでアドバイスなので、全てを鵜呑みにする必要はありません。ですが、ラッセルの主張を頭においておけば、役立つ瞬間がたくさんあるはずです。騙されたと思って、読んでみてください。

大学1年生の春学期(前期)におすすめの哲学書③:『読書について』

最後に紹介するのは、ショーペンハウエルの『読書について』です。『読書について』の詳細は、以下の記事でご覧いただけます。

『読書について』要旨・要約、感想とレビュー

『読書について』の概要

『読書について』を著したショーペンハウエル(ショーペンハウアーとも言われます)は、デカルトやカントと並び称される近代の大思想家なのですが、あまり知名度は高くありません。彼の著作はどれも辛辣で面白いので、個人的にはもう少し一般に知られるようになってもいいんじゃないかと思います。

さて、そのショーペンハウエルの『読書について』は、邦訳文庫版わずか21ページしかありません。本当にいつでも読める小論になっています。そして短いながら、私たちが読むべき本は何かということを端的に示してくれています。まさに大学生が読むべき本というわけですね!

『読書について』の実践ポイント

『読書について』の教えは、「しょうもない本には手を出すな。良書を選んで、それをじっくり読んで自分の頭でその内容について考えろ」ということに尽きます。

じゃあ良書って何?という話ですが、ショーペンハウエルが語る良書とは天才が書いた書籍、特に古典作品を指します。古典が読み継がれているのは、それが良書であるからに他ならない、というわけです。哲学ならプラトンやカント、文学ならホメロスやシェイクスピアなどを読めばいいということですね。

ちなみにショーペンハウエルが『読書について』を著したのは今から200年近く前の話なので、『読書について』自体も十分古典になっています。というわけで、良書と言える『読書について』を、ぜひじっくり読んで、今自分が何を読むべきなのか自分なりに考えてみてくださいね。

大学1年生の春学期におすすめの哲学書を読んで、新生活に生かそう!

いかがでしたか?

この記事では、比較的短めで、実生活に役立ちやすい哲学書を3冊選びました。もちろん、実際に生活に生かすためにはただ読むだけではダメで、その内容についてよく考えなければなりません(ショーペンハウエルもそう言っています)。

というわけで、この記事で紹介した中から、あるいは自分で本屋や図書館で見つけた中から1冊選んで、その1冊について自分なりに考え抜くことをオススメします。自分の血肉になった内容は、自然と日常で生かされるようになるはずですからね。

それでは、1年生のみなさん、春学期のうちに哲学書を読んで大学生活を有意義にお過ごしください!

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