大学生が勉強する意味って何?早稲田首席が考えてみた

大学生が勉強する意味って何?早稲田首席が考えてみた

はじめに:「大学での勉強は意味ない」本当にそうか?

大学生は勉強しない、とよく言われますよね。高校までは大学受験を目指して頑張っていたのに、大学に入ると全く勉強しなくなる、と。

大学に入るまでは受験という大きな目標があったから勉強に頑張れていたけれど、大学に入ったらその目標を失って、勉強する意味を見失ってしまったという方も多いのではないでしょうか。

確かに、受験もないのに何で勉強するのかって、考えてみれば難しい問題ですよね。

そこでこの記事では、早稲田大学を首席で卒業した(詳しくはこちらを参照)私が、大学で勉強する意味について徹底的に考察します。

前半では「そもそも勉強する意味って何?」という問題について、後半では「大学で勉強する意味って何?」という問題について扱うので、興味のある方から読んでみてくださいね。

大学生が勉強する意味:そもそも勉強する意味って何?

大学で勉強する意味について語るためには、まず勉強をする意味について考えなければなりません。

勉強自体に意味がなければ、大学で勉強する意味は当然なくなってしまいますからね。

勉強する意味については多様な考え方がありますが、この記事では「勉強するとどうなるのか?」という観点から勉強の意味について考えていきます。

普段の自分の勉強をイメージしながら読んでみてください。

大学生が勉強する意味:勉強すると知識が得られる

勉強をすれば、とりあえず何かしらの知識が得られます。

別に大学の学問に限らず、小学生や幼稚園児の学習においても、何らかの知識は獲得されていますよね。

国語なら言葉・文・文章の読み方・作り方に関する知識が得られ、算数なら数字の扱い方に関する知識が得られます。

哲学や数学が扱うような抽象的な知識から、メールの使い方などの実務的な知識に至るまで、あらゆる学習は知識の獲得に結びついています

当たり前のことですが、この事実を踏まえて次のステップに移りましょう。

大学生が勉強する意味:知識を得ると行動が最適化される

次の問題は、「じゃあ知識を得たらどうなるのか?」です。

ここからは具体例を使って考えていきましょう。

ある企業で、新規プロジェクトのためのワークフロー(仕事の工程図)が作成されました。仕事を任されたAさんがそのワークフローを見ると、全部で12個の工程が用意されていました。

工程の内訳は、最初の5つがExcelを使った作業、次の5つがPowerPointを使った作業、最後の2つが確認と修正の作業です。

ワークフローを見たAさんは上司にこう言いました。「このExcelを使った作業とPowerPointを使った作業、本質的には同じ作業なので、アプリを連携させたら工数を減らせますよ」と。

Aさんは、ワークフローを作った上司とは違って、Microsoft Officeのアプリケーション同士を連携させる「VBA」というプログラミング言語に関する知識を持っていました(VBAについての詳細はこちらをご覧ください)。

VBAを使えば、Excelでの作業を自動でPowerPointに反映できると考えたのです(ExcelもPowerPointもMicrosoft Officeが提供しているアプリですからね)。

Aさんの助言を受けた上司は、実際にVBAを動かしてみて、Aさんの指摘の正当性を確認しました。

その結果、ワークフローの工数は12から7に短縮され、より早く・より正確に仕事ができるようになりました

このように、知識を持っていると、行動・作業を最適化(=目標を達成する上で最も効果的な形にする)できるようになります

……と言うと、「でもそういう実務的な知識は、高校や大学で勉強して学ぶんじゃなくて、仕事の中で身につけるものなんじゃないの?」という反論が寄せられるかもしれません。

確かに、一見するとAさんはプログラミングの知識だけで作業を効率化させたように見えます。

しかしよく考えてみると、Aさんがワークフローの短縮可能性を見抜けた背景には、以下のような抽象的な知識も含まれていますよね。

  • 異なる2つの作業の内容を見て、同一の枠組み・本質を抽出するための知識(文章の枠組みを取り出すための知識
  • 抽出された作業の枠組みに基づいて、個々の作業を再整理するための知識(与えられた枠組みに基づいて、言葉を整理するための知識
  • 整理され直した知識に基づいて、問題を解決するための知識

文章の枠組みを取り出すための知識や、枠組みに基づいて言葉を整理するための知識は国語教育によって培われますし、整理された知識に基づいて問題を解決する知識は数学教育によって培われます。

勉強して得られた知識は、意識しようがしまいが当人の行動をより最適に近い形にしてくれます。「勉強は役に立たない」と言っている人は、そのことに気づいていないだけです。

大学生が勉強する意味:行動が最適化されれば、より自由に動ける

行動が目標に対して最適化されると、より自由に行動できるようになります。

先程の企業の例を考えてみましょう。Aさんは行動を最適化するための知識を運用できるので、他の人よりも早く正確に仕事をこなすことができます

そうなると、Aさんの仕事の裁量権は自然に大きくなっていきますよね。「この人に任せたら安心だ」と周囲に思われるわけですから。

仕事の裁量権が大きくなると、より自由に行動できるようになります。もちろん責任も大きくなりますが、色んな行動を最適化できるAさんなら、責任の大きい仕事も適切に処理できるでしょう。

行動の最適化によってより自由になれるのは、企業で働く場合だけではありません。個人で活動する場合も同じです。

例えばアーティストとして活動する人が活動資金を得たいとき、効果的にお金を稼ぐための知識があれば、お金を稼ぐ時間を最小限にしてアート活動に注力できます

ある目標を達成するための行動を最適な形で実行できれば、自然と人生の自由度が上がります。勉強と言うと何かに縛り付けられるイメージがありますが、勉強はむしろ自分を自由にしてくれる営みなのです。

大学生が勉強する意味:勉強すると自由になる!

ここまで、勉強する意味について「勉強するとどうなるのか」という観点から説明してきました。一度ここで勉強の意味をまとめておきましょう。

  • 勉強すると、まず知識が得られます。
  • 知識を獲得すると、ある目標に向かって行動が最適化されます。
  • 行動が目標に対して最適化されると、より自由になります。

つまり、

勉強すると、自由になる。

ということです。この勉強の意味を踏まえた上で、以下で説明する大学での勉強の意味について考えてみてくださいね。

大学生が勉強する意味:大学で勉強する意味って何?

勉強は自分を自由にする行為である。しかし、わざわざ大学で勉強する意味はあるのか?自分を自由にするために勉強するなら、自学自習すれば良いのではないか?

……と疑問に思ってらっしゃる方も多いと思うので、ここからは学習環境として大学を選択する意味についてご説明します。

大学で勉強する意味は、大別して以下の3点です。

  1. 勉強のための環境が整っている
  2. たくさん失敗できる
  3. 勉強する幅を広げられる

大学で勉強する意味①:環境が整っている

大学で勉強する最大の利点は、環境が整っているという点にあります。

例えば哲学を自分一人の力で学ぼうと思ったら、哲学研究の基礎を自分で学習し、研究書を自分で購入し、自分一人の力で論文を書かなければなりません。

学習の計画から学習経費の管理まで自分一人でやらないといけないのは、かなり大変ですし効率も悪いですよね

その点大学で学べば、研究の基礎は学部の講座でマスターできますし、研究書は図書館や研究室から借りられますし、論文も指導教員や学生の仲間達と一緒に書けます。

大学にいれば、面倒な事務作業の大半を大学に任せて勉強に集中できるので、コスパ良く学べます。もちろん学費はかかりますが、学習環境を自分一人で構築する際の経費と比べれば安いものです。

大学に入ったからには、徹底的にリソースを使い倒して、自分の勉強の糧にしましょう。

大学で勉強する意味②:たくさん失敗できる

大学で学ぶ2つ目の意味は、失敗が許容されるという点にあります。

知識を徹底的に吸収し、その知識を最大限活かして行動しても、失敗することはたくさんあります。

しかし本気でやって失敗すれば、二度と同じ失敗はしなくなりますし、より貪欲に学びより妥協なく行動しようという気になります。

失敗は、より良い知識とより良い行動を生む。だから失敗は必要なのです。

社会人になるとなかなか失敗する機会は与えられません。失敗による損失が自分以外の多くの人に及ぶようになりますからね。

失敗をたくさん経験できるのは大学生の特権です。この特権を活かして、大いに学び、大いに行動しましょう。

大学で勉強する意味③:勉強する幅を広げられる

皆さんの中には、「大学の卒業要件を満たすためには、自分の興味ない講義も取らないといけない。面倒くさいなぁ」と思ってらっしゃる方もいるでしょう。

勉強は自分の行動を最適化するものなんだから、自分の行動と関係のある科目だけ履修すればいいじゃん、と。

確かに自分のしたいこと・やりたいことと関係のある科目を履修するのは非常に有意義ですが、それだけでは不十分です。

というのも、自分にとって馴染み深い科目だけ履修するとどうしても視野が狭くなってしまうんです。

自分の興味関心から一旦距離をとって、あえて興味のない科目を履修すると、自分の関心のある分野を従来とは別の角度から考察できるようになります。

自学自習だと、どうしても勉強する分野が自分の興味だけに偏りがちですが、偏りのある勉強は応用範囲が小さくなってしまうものです。その点大学にいれば、自然と勉強する分野の幅を広げられます

勉強する分野の幅が広がると、狭まっていた視野が大きく開けてくるので、ぜひ大学の授業を活用してみてくださいね。

おわりに:大学で勉強する意味は大いにある

いかがでしたか?

この記事では、

  • 一般的な勉強する意味
  • 大学で勉強する意味

の2点について考察してきました。

勉強は、自分を自由にする営みです。大学は、コスパ良く勉強する上で最強の環境です

大学生の皆さんは、ぜひ自分がいる環境の利点を最大限活用して、勉強に励んでみてくださいね。

それでは!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。