【出版・教育系】早稲田4年生に就活インタビュー!〜「真面目系大学生」の就職活動を最初から最後まで、全部聞きました!〜

【出版・教育系】早稲田4年生に就活インタビュー!〜「真面目系大学生」の就職活動を最初から最後まで、全部聞きました!〜

このインタビュー記事について

このインタビュー記事は、就職活動が終了した早稲田大学の4年生の方に、就職活動に関して根掘り葉掘り聞いていく記事となっています。これから就職活動を始める大学3年生の方に読んでいただき、参考にして欲しいと考えています。

なお、企業名については個人情報保護や内部事情に関する守秘義務の都合上記載を行なっていない場合が多くなっています。ご了承ください。

セキセイインコ
セキセイインコ
これから就職活動を始める大学3年生の人にはぜひ読んで欲しいよ! 何も知らないのと、少しでも就活の知識があるのとは違うので、気になる部分だけでも読んでね!

最終的な就職活動の着地点について

セキセイインコ
セキセイインコ
まずは、内定おめでとうございます。簡単なプロフィールとどんな企業に就職することに決めたのかと、その決め手となった理由・ある程度のスケジュール感を教えてください。
早稲田大学で「教育工学」という学問を専攻しています。大学時代には、映像授業の開発やある程度大きなメディアでWEB周りのチーフをしていました。
就職先は、「専門的な内容の出版・メディア運営」をメインに行なっている会社Mに就職を決めました。理由としては、「メディア」と「教育」の2つをやりたかったのですが、この会社であれば両方できると考えたためですね。スケジュールとしては以下の通りです。
就活を始めた時期:3年生の8月
就活を本格的に始めた時期:3年生の12月
1つ目の内定が出た時期:3年生の3月末
内定承諾をした時期:4年生の5月末
インタビュイー
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就活を始めた頃について〜就活イメージとのギャップに驚き〜

セキセイインコ
セキセイインコ
ありがとうございます。「メディア」と「教育」をやりたいと思って就職活動を最初から行なっていたのですか?
いえ、それが全く違うんです。最初はメディアについて考えておらず、「教育をやりたい!」とだけ考えていました。「教育」というとやはり「塾」のイメージが強いかと思いますが、塾は現場がメイン(個別指導塾の塾長などのイメージ)です。私のやりたかった「教育」というのは、「教材開発」「カリキュラムの開発」や近年話題の「EdTech」と呼ばれるような「次世代の学び」のようなことでした。

でも実際は、「教育の会社」というとほとんどが塾なんです。そのため、最初は自分のやりたいことができそうな塾、つまり「教材開発やカリキュラムのデザインができるような塾」を探していました。

インタビュイー
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セキセイインコ
セキセイインコ
 それで自分のいきたい塾は見つかったのでしょうか?
見つかったと言えば見つかったと言えますが……。少し詳しくお話しします。

まず、「教材開発をする部門もあります!」と謳っている会社S(塾)から、OfferBoxでオファーを貰ったので、そこのインターンにいきました。で、何度か対面でインターンや説明会に参加して、いよいよ選考となった段階で、A4で1枚程度の簡単なエントリーシートを提出しました。そしたら、数日後に不合格の連絡が来たんです! エントリーシートの段階で落とすということは、「あなたの話を直接聞く気はありません」という意思表示でもあるため、非常にびっくりしましたね。

インタビュイー
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*OfferBox:就活生がプロフィールを書いて、それを見た企業から就活生に対して説明会の案内等を行うサービス

セキセイインコ
セキセイインコ
 エントリーシートで落ちるというのはほとんどの場合、会社の雰囲気や求める人材と大幅にずれているなどが多いので、教材開発をやりたかったのに落ちたというのは驚きですね。どうして落ちたのだと考えていますか?
おっしゃる通り、「会社の雰囲気や求める人材と大幅にずれている」だったと今では考えています。少し前にお話ししましたが、「塾」=「現場」なんですね。それ以外の部署もあるとは言いながら、実際募集しているのは現場職だけだったんです。(もちろん、そんなこと募集要項には書いておらず、都合の良いように言っていますが笑)
だから、教材開発をやりたくて、現場をやりたくない(少なくとも2,3年くらいにしたい)私は、会社の求める人材(現場をたくさんやってくれる人)と大幅にずれていたということになります。当時はショックでしたが、今では納得です。
インタビュイー
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セキセイインコ
セキセイインコ
企業は募集時に都合の良い情報しか教えてくれない・掲載しないという傾向があるので注意が必要ですね。とりあえず、塾業界は現場をメインに採用していて、それ以外はほとんど求めていないということがわかりました。
その後、塾業界は受けたのでしょうか?

教育業界で1つ目の内定をゲット!

はい、会社Sは初めて選考に進んだ会社でもあり、当時は冷静な分析などできていなかったので、他に教材開発とかをやっている塾はないかなー、と探していました。
結果として、塾を運営する会社Nと会社Sの説明会に行きました。会社Nは完全に教材開発としての採用を行なっていたので、自分の中で行きたい会社の1つになりました。会社Sは普通の塾でしたが、ビジョンなどの考え方に共感したため、興味を持ちました。
インタビュイー
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セキセイインコ
セキセイインコ
その2社の結果と経緯を教えて下さい。
結論としては、3月末に会社Sから内定を貰い、会社Nは選考には進まず、説明会止まりとなります。
会社Sは普通の塾で現場職の採用だったのですが、自分の教育やメディア運営に対する熱意を評価してもらうことができ、なんと現場ではなく本部(経営など)に採用をしてくれる流れになりました。
会社Nの選考日程は遅かったのと、会社Sでそのような特別な採用をしてもらったために選考へは進みませんでした。
インタビュイー
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セキセイインコ
セキセイインコ
通常とは違う採用をしてくれたのは良かったですね! というか、しれっと内定が出ていますね。何かこれという「決め手」などはあったのでしょうか?
このインタビュー記事の読者が欲しいような情報は特にはないんですよね。簡単に言えば、自分の実力よりもかなり下のレベルの会社であったということと、会社のたまたま求めていた人材に自分がマッチしたと考えています。
インタビュイー
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1つ目の内定が出るまでについて〜「就活に対する考え方」が大きく変化〜

セキセイインコ
セキセイインコ
内定が出たのが3月末とのことでしたが、就活をスタートした8月末〜会社Sの内定が出る3月末までは、他に何かしていたのでしょうか?
自分からアプローチをする(会社を探す)ということはほとんどしていませんでしたね。一般的な就活のイメージというのは、マイナビやリクナビで自分の志望業界・志望職種で絞って探す感じだと思うのですが、自分のやりたいことが本当に限定的であったため、探すに探せなかったんです。
そのため、OfferBoxやirootsといったスカウト型サイトに登録して、スカウトを一方的に待っているという感じでしたね。最初の方はとりあえず手当たり次第にスカウトを承諾して、後半には面白そうな会社のスカウトを承諾していました。スカウト後はインターンに参加したり、説明会や面談に参加したりという感じで、選考にはほとんど進んでいませんでした。
インタビュイー
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*iroots:OfferBoxと似たようなスカウト型のサイト

セキセイインコ
セキセイインコ
説明会には参加していたけど、選考にはほとんど進んでいなかったのですね。選考に進んでいた会社があれば、それについて教えてもらえますか?
何社か進んでいたのですが、その中の会社Rが非常に印象的だったので、お話しします。結果としては、一次面接で不合格だったのですが、この面接では私の「就活に対する考え方」が思いっきり変わりました。
私としては、大学時代に映像授業の開発や教材作成・メディア運営など様々な活動をしてきて、一定の実績も残せているので、(傲慢に思えるかと思いますが)「自分は優秀な人間である」と考えていました。起業などをしている意識高い系の人をイメージしてもらうと良いと思います。私の中では、「自分は優秀→どの会社でも成功できる→どの会社も自分を欲しがる」と考えていました。
しかし、その会社は私に「何をしてきたかではなく、それらをすることになる理由を知りたい」と言ってきました。例えば、幼稚園の頃や小学校の頃の話を聞いてきたんですね。私としては、そんなことを一度も考えたことがなかったのでとてつもなく驚きました。
インタビュイー
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セキセイインコ
セキセイインコ
幼少期の話をしろと言われたんですね。面接で高校時代についてなどを聞くことは多くても、それほど昔の話を聞くのは珍しいですね。その人が「頑張ってできること」ではなく、「頑張らずにできること」にフォーカスしたいということなんですかね?
たぶんその通りだと思います。その人曰く、「大学時代に何かをやったから、〇〇のしごとができる。」というのは、「サッカーができます。だから、バスケットボールもできます。」という主張と同義だと言うんですね。
一理あるのかもしれませんが、私としては、「サッカーができるなら、サッカーをする運動能力や素質があるはず。サッカーが努力してできたなら、バスケットボールも努力したらできるようになる。」という考え方の方が理にかなっていると思ったため、この会社は合わないなと確信しました。(案の定不合格でしたが、合格しても辞退していました笑)
インタビュイー
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セキセイインコ
セキセイインコ
それぞれに一理あるかと思います。様々な考え方をする会社があるということですね。
インターンに参加されたとのことですが、そちらについても教えていただけますか?

1つ目の内定が出るまでについて〜インターンについて〜

インターンは、会社M(内定先)、会社Eに行きました。どちらも3時間程度で終わるようないわゆる「1dayインターンシップ」ですね。会社Mは出版系なので、実際に作成するようなインターン、会社Eではケーススタディのような感じでしたね。
会社Dのインターンにも参加しようと思っていたのですが、直前に「自分のやりたいことと全く合っていない!」と思ってドタキャンしました笑
インタビュイー
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セキセイインコ
セキセイインコ
お話を聞く限り2社のインターンに参加したんですね。かなり少ない方ですね。
そうですね。少ない方ですね。インターンに参加した方が、選考には圧倒的に有利なので(インターンは選考に関係ないとの情報はほぼ嘘です笑)、もっと参加していれば良かったかもしれませんが、行きたいインターンがなかったのも事実なので仕方ないですね。
インタビュイー
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1つ目の内定が出るまでについて〜「就活に対する考え方」が大きく変化〜

セキセイインコ
セキセイインコ
ありがとうございます。インターンや選考に参加するにあたって、SPIや性格診断は受験しましたか? 受験した場合はそれについてどのような対策をしたかを含めて教えて欲しいです。
自分の受けた会社では、インターンでは1社、選考では約2/3の会社がSPIや性格診断を導入していましたね。計算や言語などの能力検査がなく、性格診断だけという会社もありました。
対策は一切していません笑 ただ、行きたい会社にぶっつけ本番になるのは嫌なので、インターンや志望順位の低いような会社でSPIを受験して試験慣れをしていました。私の感触としては、計算や言語などの能力検査よりも、性格診断が重要視される傾向があるように思います。ストレス耐性や協調性などが特に見られている傾向にありますね。なので、性格診断を行う際には、「プライベートの自分」よりも「仕事モードの自分」をイメージして選択肢を選んでいました。
インタビュイー
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セキセイインコ
セキセイインコ
ありがとうございます。能力検査は短期で勉強しても伸びませんし、性格診断こそ偽るのは難しいですよね。(嘘つき指標というのもあり、嘘を回答してもバレますからね……) 「勉強」はしなくとも、行きたい会社の選考までには慣れておきたい感じですね。
さて、1つ目の内定が出てからについてお聞きしたいのですが、まずは1つ目の内定が出た際はどんな感じだったのか教えてもらえますか?

内定をもらう際について〜オワハラへの対応〜

1つ目の内定が出た時は「やったー! 内定だ!」と思う反面、とても困ったことが起きました。一言で言うと「オワハラ」を受けたんです。「内定先をうちに決めろ」「特別な採用をしているのだから、うちにしないと失礼だ」「内定承諾をしろ」ということを言われました。
インタビュイー
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*オワハラ:就活を終わらせるように(オワ)圧力を加えるハラスメント(ハラ)のこと。学生の自由な就職活動を妨げないように厚生労働省より禁止されている行為。他の選考にこれ以上参加させないようにしたり、選考中の会社を辞退させたりする。

セキセイインコ
セキセイインコ
オワハラはきついですね。その時の想いや対応について教えてください。
最初は、別に行きたくない会社なわけじゃない(ある程度行きたい会社)だったので、「内定を承諾しても良いかな」と思っていたんです。でも、会社の立地や給与面からどうしても快諾ができず、なんとか説得をして「3週間」の猶予期間をもらいました。(オワハラを受けたことで、その会社への不信感が芽生えたことも要因の1つです。)
そして、私の取った行動は、自分が選考中の会社のうちの2社(オワハラを受けている会社よりも行きたい会社)に、現状(オワハラを受けている旨)を連絡したんです! なんとかして、その3週間で選考を終わらせてもらえないかと相談しました。しかし、予想通り3週間では無理との返答がありました。ただ、オワハラはダメな行為だからきちんと相談してみると良いとのアドバイスを貰い、内定が取り消される覚悟で、内定承諾の期日を延期してもらうようなお願いをしました。
インタビュイー
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セキセイインコ
セキセイインコ
波瀾万丈といった感じですね。結果は内定承諾の期間が延長されたと言うことですか?
はい。3週間が2ヶ月に延びました。2ヶ月あれば、行きたいと思っていた2社について、それぞれ選考ができるとの返答が得られたので、「一安心」といったところでした。内定がある状態で行う選考というのは、心の有り様が全然違いますからね。
インタビュイー
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1つ目の内定から、最終的な内定まで

セキセイインコ
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確かに、内定を1つは確保しておきたいですよね。安心感が全く違いますからね。
行きたい会社は2つと言っていましたが、その2ヶ月間はその2社しか受けなかったのでしょうか?
最終的には2社(両方ともメディア・出版)しか選考に進んでいませんが、説明会にはたくさん行きました。ただ、「内定先と比較したら微妙だな」と思うことが多かったので、選考には進まない会社が多かったです。
インタビュイー
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セキセイインコ
セキセイインコ
なるほど。内定を持っていると比較ができるから判断がしやすくなるのですね。その2社に最終的に内定を承諾する会社Mが入っているのですね。
はい。会社Mと会社Aの2社の選考をしていました。両方ともメディア系でしたが、会社Mは「自分のやりたい教育」ができるような会社だったため、本気で行きたいと思えましたね。どちらの会社の選考でも「課題」や「プレゼン」が要求され、とても大変でした……。
ただ、2社に絞ることができていたため、キャパオーバーにならず(授業などを休むこともなく)きちんと就活ができていましたね。最終的に5月末に内定を貰い、承諾したため、一般的な人よりも早く就活が終わりました。
インタビュイー
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就活において困ったこと〜就活の軸が定まらない〜

セキセイインコ
セキセイインコ
そう考えると、内定を早くもらうのって大切ですね。
ここまで、ある程度時系列にお話を伺ってきました。このインタビューでは最後の質問とさせていただきますが、就活において、一番困ったことというのは何になりますか?
一番困ったことは「就活の軸」であると今でも思っています。というのも、就活の軸を、就活が終わった今でもはっきりと言うことができません。軸を決めても、「それって他の会社でも当てはまるよね」と思ってしまうことが一番の原因だと思います。もっと早くから悩んでいれば良い答えが見つかったのかなと若干の後悔はありますね。
インタビュイー
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セキセイインコ
セキセイインコ
就活の軸を決めることは就職活動の基本なので、早めに決めておきたかったですね。ちなみに、就活の軸を決めるのが苦手だからこその方法として、これは良かったなと思ったことはありますか?
スカウト型サイトに登録していたという話をしたと思いますが、企業側からのアプローチがあるということは自分に適性がありそうだと企業が判断したことになります。なので、「スカウトをもらった企業に行きたいと思えるかどうか」の判断をして、行きたいと思った企業の共通項を探るようにしていました。
この方法であれば、自分から企業を探しに行かなくて良いため、自分にもすることができましたね。ちなみに、行きたいと思うかの判断は「直感」です。なんとなくでも「行きたいな」「行きたいくないな」との判断ができるのであれば、何かしらの理由があるはずで、その理由を探るのが大事であると考えていました。
インタビュイー
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セキセイインコ
セキセイインコ
企業からのプローチにフォーカスするのですね。直感で行きたいかを判断するのであれば簡単にできそうですね。
それでは、このインタビューでは就活の全体的な話が聞けたため、これで終了したいと思います。就活の全体的なアドバイスやよくある疑問系は別の記事でまとめていますので、そちらもよろしくお願いします!
本日はありがとうございました!

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