SF初心者におすすめのSF作品、3つ選びました!

みなさんSFは好きですか?私は好きです。

でも、「SFってなんか難しそう……」とか、「横文字ばっかりで読みにくい!」とか思っている方もいますよね。

そこでこの記事では、初心者でもSFを読むべき2つの理由と、初心者におすすめのSF作品を3つご紹介します!

SFを愛する人、SFを憎む人、全ての人に読んでもらえれば幸いです!

初心者でもSFを読むべき2つの理由

初心者におすすめのSF作品を紹介する前に、「なぜSFを読む必要があるのか」ということについて、以下で簡単に説明いたします。

初心者でもSFを読むべき理由①:想像・創造力を育むため

私は、SF的な想像力のない世界は暴走すると考えています。SFは現在の科学技術が限界まで発展した社会を描いており、現在の社会が潜在的に持っている危険を明らかにしてくれるからです。

現在の社会がそのまま発展し続けたらどうなるのか、という想像力を育めば、現在の社会が持っている危険を回避するためにすべきことがわかり、未来へ向けた新たな創造が可能になります。SFに親しむことで、想像力と創造力を一挙に高められるのです。

初心者でもSFを読むべき理由②:幅広い教養を得るため

SFを執筆するためには、自然科学・情報科学・人文思想といった幅広い教養が必要になります。SFが描くのは科学技術が極度に発展した社会であり、理系的な知識以外に文系的な知識も求められるからです。

したがって私たちは、SFを読むことでこれらの幅広い知識を楽しみながら吸収することができます。より直接的に言えば、SFを読めば頭がよくなる、ということですね!

SF初心者におすすめのSF作品3選

SFを読むべき理由がわかったところで、実際の作品紹介へ進みましょう。ハードなSFを読むためにはそれなりに予備知識が必要なのですが、ここで紹介する記事は予備知識があまりなくても楽しめるようになっています。

一つでも読者のみなさんのお気に召す作品があれば幸いです。

SF初心者におすすめのSF作品①:『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

最初に紹介するのは、フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』です。詳しい作品解説はこちらの記事をご覧ください。

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』というタイトルは知らなくても、「ブレードランナー」という映画はご存知の方が多いのではないでしょうか。本作品は、その「ブレードランナー」の原作となった作品なのです。

「ブレードランナー」と言えば、圧倒的な映像美とド派手なアクションシーンが有名ですが、本作品は人間とアンドロイドとの戦いを通して、人間とは何かという哲学的な問いを読者に問うています。

派手なアクションを楽しみたい人にも、哲学的な問題を考えてみたい人にもおすすめのSF界の古典を、ぜひご堪能あれ!

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』あらすじ、感想とレビュー

SF初心者におすすめのSF作品②:『クローム襲撃』

次に紹介したいのは、ウィリアム・ギブスンの『クローム襲撃』です。詳しい内容の紹介はこちらからご覧いただけます。

ウィリアム・ギブスンって誰?という人も多いかもしれませんが、「攻殻機動隊」や「PSYCHO-PASS」といったアニメ作品をご覧になった方は割といらっしゃると思います。ウィリアム・ギブスンは、『ニューロマンサー』という著作で、これらの(いわゆる)「サイバーパンク」というジャンルを切り開いた先駆者なのです。

サイバーパンクとは、簡単にいうと人間の脳や身体にテクノロジーを過剰に接続できるようになった社会を描いた作品群のことを指します。脳が取り替え可能になったり、腕が壊れてもすぐ義手を嵌め込んだりできるようになった社会での混乱がテーマになることが多いですね。

本書『クローム襲撃』も、電脳(仮想現実)空間で暗躍するカウボーイの混乱した闘争を描いており、かなりスピーディな展開で物語が展開されます。仮想現実での痛快でハードなアクションに興奮したい方は必見です!

『クローム襲撃』あらすじ、感想とレビュー

SF初心者におすすめのSF作品③:『ハーモニー』

最後にご紹介したいのは、2009年に34歳の若さで亡くなったSF作家・伊藤計劃(けいかく)の『ハーモニー』です。詳しくはこちらからどうぞ。

『クローム襲撃』とは対照的に、『ハーモニー』の中で描かれているのは争いのない社会です。いえ、むしろ平和が義務となった社会と言えるのかもしれません。人間は健康で幸福でなければならないという価値観に支配された世界の閉塞感が、本書のひとつのテーマになっています。

著者の伊藤計劃氏は生前に、サイバーパンクの条件は人間とは何かという問いを含んでいるかどうかであると述べていました。実際本書でも、人間の幸福とは何かという問いを通して、人間のあり方が問われています。

本書の登場人物たちは、みな自らの幸福について考え、悩み、行動します。それぞれの思惑が交差するラストシーンでの、美しくも残酷な結末は圧巻です。

本書を原作としたアニメ映画も2015年に公開されていますので、そちらもぜひご覧ください!

『ハーモニー』あらすじ、感想とレビュー

初心者でも楽しめるSFはたくさんある!

いかがでしたか?この記事では、初心者におすすめのSF作品を3つ紹介しました。

まずはどれかひとつ気になる作品から読んでほしいと思います。それで、もしSFに興味が湧いたら、ぜひ『SFマガジン』などのSF関連の雑誌をチェックしたり、本屋でハヤカワ文庫の棚を見たりして、いろんな作品に触れてください。

SFは人間の知の結晶にして、創造性と想像性の極限にある文学です。どうぞみなさん、アドレナリン全開で楽しんでくださいね!

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