さてさて、今回は、無料で読める実存主義関連の哲学書・論文29本を一気に紹介します!
哲学の授業の課題で実存主義について書かないといけない人、実存主義についてすぐに専門的な知識を入手する必要がある人は参考にしてみて下さいね〜〜!
ちなみに以下の記事では、無料で読める構造主義関連で重要な書籍・論文を詳しくまとめています。よかったらこちらもご覧ください。
目次
無料で読める実存主義関連のおすすめ哲学書・論文26選
実存主義一般に関するおすすめ哲学書・論文
- 安部, 浩「実存主義再考 –「最高に厳粛な学」の再興」『近世哲学研究』第20巻(2017年3月)、128-139頁。
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「人間は自由なものである」とする実存主義が今日の物理主義的世界観の中でも可能であるかどうかを問う。
- 川本, 兼「〈研究ノート〉「人間を起点とする社会哲学」と実存主義: 実存主義の哲学的拡大について」『人間学紀要』第45巻(2016年2月)、99-130頁。
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実存主義はかけがいのない存在としての自己を示したが、この掛け替えのなさを他者に対して哲学的に拡張することができれば、より広範な社会哲学が可能になる。
- 松浦, 伯夫「実存主義の生成について」『甲南女子大学研究紀要』第22巻(1986年3月)、147 – 168頁。
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実存主義思想が、日本において内発的に生じたか、それとも外発的に生じたかを分析する。
- 西村, 嘉彦「実存主義とヒューマニズム」『人文研究』第9巻第9号(1958年)、1034-1047頁。
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しばしば混同される人文主義と実存主義との仔細な差異を検討する。
- 岸本昌雄「実存主義についての覚え書」『駒澤大學研究紀要』第17巻(1959年3月)、177-186頁。
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旧来ロゴスの学であった西洋哲学が、自らの殻を破りミュトスの学となりつつある。その思想の潮流が、「実存主義」と言われる。ここでは、実存主義の生成過程とその哲学史的な意義を問う。
- 信太, 正三「07 戦後日本における実存主義 」『神奈川大学創立三五周年記念論文集』(1983年12月)、43 – 63頁。
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明治時代から第二次世界大戦を経て、戦後日本がいかにして実存主義(あるいは実存主義と呼ばれる思想)を研究してきたか、その歴史を振り返る。
- 鳥居, 正夫「実存哲学の批判」『人文科学研究報告』第5巻(1955年3月)、p1-p11頁。
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科学的な知識と人生における処世の知恵を融合させ、東西の思想を架橋する新たな思想として実存主義を取り上げ、その可能性を問い直す。
- Gholamreza Ghassemi and Najmeh Soltaninejad, “Modern Versus Traditional Existentialism, A Debatable Issue,” Procedia – Social and Behavioral Sciences 46 (2012): 4845-4848.
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神は人間の存在に不可欠であると考えてきた伝統的な実存主義と、無神論的な立場をとっている現在の実存主義との間で、激しい議論が今も続けられている。この論文では、ヤスパースとハイデガーの議論を援用して、これらの論争を分析する。
- Alvin Plantinga, “On existentialism,” Philosophical Studies: An International Journal for Philosophy in the Analytic Tradition 44, no.1 ( 1983): p1-p20.
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「実存は本質に先立つ」で有名な実存主義。この考え方は、仮に実存が本質に先立っていないとしても、本質によって先行されることはないということを示すテーゼでもある。
サルトルと実存主義に関連するおすすめ哲学書・論文
- シロニス, R. ロペス「実存主義的文学における生と死 : カミュの『異邦人』とサルトルの『壁』」『哲学科紀要』第18巻(1992年3月)、59-94頁。
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カミュの『異邦人』とサルトルの『壁』を、実存主義的小説とみなして、その小説の課題を省察する。
- 寺本, 彦「サルトルの実存主義によるヒューマニズムの探求」『島根大学論集. 教育学関係』第6巻(1956年2月)、37-50頁。
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ヒューマニズムは、実存主義の哲学者サルトルにとってはどのような意味を持つのか。この問いを探求し、教育の基底を流れる本質を把握することを目指す。
- 石崎, 晴己「サルトルという問題」『青山総合文化政策学』第4巻(2012年9月)、43-68頁。
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「サルトルは実存主義者か」という問いから始めて、実存主義とは何かという問題をハイデガーなど同時代の哲学者の思想から掘り下げる。
- 西村, 嘉彦「存在について : サルトル『存在と無』の緒論を中心に」『人文研究』第5巻(1954年)、359-375頁。
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サルトルの大著『存在と無』を、現象学的な(そして実存主義的な)存在論として読み直す試み。
サルトル以外の哲学者と実存主義に関連するおすすめ哲学書籍・論文
- 杉藤, 雅子「シモーヌ・ド・ボーヴォワールと実存主義」『早稲田大学大学院文学研究科紀要』第52巻(2007年)、13 – 22頁。
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サルトルの『存在と無』とボーヴォワールの『招かれた女』との関係から、ボーヴォワールがいかにして実存主義の哲学者となったかを分析する。
- Margaret A Simons, “Existentialism: A Beauvoirean Lineage,” The Journal of Speculative Philosophy 26, no.2 ( 2012): 261-267.
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小説家でもあり哲学者でもあったボーヴォワール。彼女の小説と哲学書との間に、実存主義的な観点から見出される共通性について分析する。
- 村上, 吉男「ヴェーユと実存主義者たち(1)」『人文科学研究 』第123巻(2008年)、Y49-Y80頁。
ダウンロードはこちらから! - 村上, 吉男「ヴェーユと実存主義者たち(2)」『欧米の言語・社会・文化 』第16巻(2010年)、43859頁。
ダウンロードはこちらから! - 村上, 吉男「ヴェーユと実存主義者たち(3)」『新潟大学言語文化研究』第15巻(2010年)、35-63頁。
ダウンロードはこちらから! - 村上, 吉男「ヴェーユと実存主義者たち(4)」『人文科学研究』第127巻(2010年)、Y65-Y89頁。
ダウンロードはこちらから! - 村上, 吉男「ヴェーユと実存主義者たち(5)」『フランス文化研究』第4巻(2011年)、1-41頁。
ダウンロードはこちらから! - 村上, 吉男「ヴェーユと実存主義者たち(6)」『欧米の言語・社会・文化』第17巻(2011年)、53-82頁。
ダウンロードはこちらから! - 村上, 吉男「ヴェーユと実存主義者たち(7)」『新潟大学言語文化研究』第16巻(2011年)、29-59頁。
ダウンロードはこちらから! - 村上, 吉男「ヴェーユと実存主義者たち(8)」『欧米の言語・社会・文化 』第18巻(2012年)、1-64頁。
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戦前のユダヤ人思想家、シモーヌ=ヴェイユの思想を軸に、20世紀における実存主義のあらましを語る。⑴〜⑻まで連続した内容になっている。
- 横田, 祐美子「実存とその表現をめぐる問い : ジョルジュ・バタイユにおける実存主義批判と生の言語について」『立命館大学人文科学研究所紀要』第118巻(2019年2月)、171 – 190頁。
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実存主義を批判したバタイユが、当時フランスで一世を風靡していた実存主義をどのように考えていたかを分析し、それでもなおバタイユが実存主義の思想家であると言えるならそれはいかなる点においてであるのかを考察する。
- 小川, 圭治「三木清とセーレン・キルケゴール : 実存主義の受容をめぐって」『東京女子大學附屬比較文化研究所紀要』第22巻(1966年11月)、1-43頁。
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三木清のキェルケゴール理解の仕方を分析して、日本におけるキェルケゴール思想の受容の仕方・ひいては実存主義思想の受容の仕方を問う。
- William Leon Mcbride, “The Challenge of Existentialism, Then and Now,” The Journal of Speculative Philosophy 26, no.2 ( 2012): 255-260.
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哲学者ジョン=ワイルドが1955年に出版した『実存主義の挑戦』という著作が、今日の現象学的実存主義に与えた影響について考察する。
無料で読める哲学書・論文を使って実存主義を学ぼう!
いかがでしたか?
この記事では、オンライン上で無料で読める実存主義関連の哲学書・論文を26本まとめて紹介しました。
人文科学の研究は、たくさん資料を読んで知識を身につけるところから始まります。
この記事で取り上げた論文だけでもレポートは書けますが、時間に余裕があればぜひ図書館に行って、オンラインでは読めない書籍や論文にも当たってみてくださいね。
それでは!!